理事長・院長
胃腸の専門医として、
患者さまの不安と苦痛の軽減に努めます。
本郷仁志
胃や腸の内視鏡検査は、「痛い」「つらい」「苦しい」といったイメージを持っていませんか?でもそれは、最先端の医療機器と内視鏡を扱う技術力があれば、想像よりも楽に実施できるケースがほとんどです。
実際、当院で胃腸の内視鏡検査を受けられた方へのアンケートでは、「思っていたより楽」と回答された人が、胃の検査では約60%、大腸の検査では約70%。逆に「思っていたより苦しかった」と回答されたのが胃の検査では約5%、大腸の検査では約10%でした。数字からも、胃腸の内視鏡検査は悪いイメージが先行していることが伺えます。
だからこそ私は、ネガティブな先入観から胃腸の検査を回避し、病気を進行させてしまう方を一人でも減らしたいと考え、日々の検査では苦痛の軽減に努めるとともに、ピロリ菌除菌と内視鏡検査によって「胃がんの99%は防げる」ことや、1回の大腸の内視鏡検査によって「大腸がんの死亡率は約70%下げられる(5年間)」といった、実際のデータにもとづいた内視鏡検査のメリットを積極的にお伝えしています。
食道から胃、腸へと続く「消化管」の疾患はがんだけではありません。潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性疾患、腹部症状があるのに内視鏡などの画像変化で異常のない機能性疾患といわれる病気(機能性ディスペプシアや過敏性腸症候群、慢性便秘症など)があります。
それぞれの病気に対し、
①ステロイドや刺激性下剤などあとの治療に影響のある薬は極力使用しない
②複数の治療薬・手段を持ち、次の治療や今後の再発予防まで考えておく
③(相手目線をもち)補助具、画像を使用しわかりやすい説明を心がける
といったポリシー(こだわり)をもって診療しています。
また、肝臓・胆のう・膵臓といった「消化器」の疾患も網羅するため、肝臓外来をはじめとする複数の「専門外来」を開設しています。
ご自身の体の「不安」と向き合うには勇気が必要でしょう。でも、その不安を放置せずに、向かい合ってご自身の状態を知ることが、健康維持の第一歩になります。
胃腸の専門医として、今後も医療の進化に対応しつつ、目の前の患者さまの不安と苦痛を軽減できるよう尽力してまいります。