「消化器病の早期発見・治療を行い患者様の信頼に応える」
当院は開院以来50年にわたり、一貫して早期発見・治療を理念としてまいりました。
この間に蓄積されたデータから、適正な時期の検査により胃・大腸がんの早期発見・治療が可能と考えています。
症状がある場合は、がんが進行していることが多く、外科的手術や抗がん剤治療となる場合があります。
早期がんは症状が出ないことも多いため、早い段階で発見できれば体に負担の少ない内視鏡治療で対応できます。
当院では、胃がんのリスクが高い慢性胃炎やピロリ菌除菌後の方、大腸のポリープ(腫瘍性のもの)を切除された方、早期がんで内視鏡治療をされた方に対し、定期的な内視鏡検査を勧め、がんの早期発見・治療を積極的に行っています。
胃がんの発見動機
胃がんの発見動機は経過観察が37%、検診が13%、自覚症状は約半数を占めています。
発見動機別進行度(胃)
胃カメラの(自覚症状のない)定期観察中に胃がんが発見されれば、ほぼ早期がんで発見できます。
検査間隔と胃がんの進行度(がん発見時から前回胃カメラまでの期間)
1~2年前に内視鏡検査をしていればほぼ早期がんで発見、5年以上検査が空くと初回と進行がんの比率が変わりません。
生命予後を考えるなら2年に1回の検査、内視鏡的切除を考えるなら1年に1回の検査が望ましいと考えます。
がんの進行度について
がんの進行程度は「病期(ステージ)」として分類します。病期は深達度、リンパ節転移・肝臓や肺など他臓器への遠隔転移の有無によって決まります。
0期~Ⅱ期では切除可能であれば内視鏡手術、外科的手術で治療を行います。
Ⅲ期は手術と合わせて抗がん剤治療を行うこともあり、Ⅳ期では総合的にみて治療を行います。
大腸がんのステージ
- 0期 がんが粘膜内にとどまる
- Ⅰ期 がんが固有筋層の中にとどまる
- Ⅱ期 がんが固有筋層の外まで浸潤している
- Ⅲ期 リンパ節転移がある
- Ⅳ期 血行性転移(肝転移、肺転移)または腹膜播種がある
大腸内視鏡検査回数と大腸がんステージ(他院での発見、がんの経過観察中を除く)
大腸カメラを適正な期間で3回検査を受けた場合、発見したがんのステージは0、Ⅰ、Ⅱと治ゆ可能ながんの割合が多くなり、
2回目の検査でⅢ以上が11%、初回でⅢ以上が約30%と進行がんは検査が初回の場合に多く発見されています。
年齢と大腸がんステージ
50歳を超えるとがん数が急に増え、ステージⅢ、Ⅳと進行した危険な状況で見つかる割合も多くなります。
- データはすべて当院での実績データを元に作成しています。